久しぶりのブログで、夏の間に起った出来事なども報告できておりませんが。。。
今年の夏、とても暑い日が続き、世界的にも異常気象と騒がれましたが、
こちら今帰仁の海もその影響がかなり悪い方向に出てしまいました😭
通常ですと、夏の間に高水温になってしまった海水は
何度か台風が通過するおかげで外洋や深海の冷たい水とかき混ぜられ、
水温上昇を止めることができます。
ですが、
今年は台風が一度も来ることがなく
海の温度(特に浅場)はみるみる上昇しその状態が1か月ほど続いてしまいました。
その影響で、今帰仁近海の浅場のサンゴは9割が死滅・・・・
水深5m以深のサンゴは何とか耐えて生き延びてくれましたが
今帰仁名物だった浅場の大規模なサンゴはすっかり様変わりしてしまいました。
今帰仁の代表ポイント『トレパラ』も、
水深2メートルに広がるカラフルな枝サンゴエリアは
沖縄本島で間違いなく一番の景色だったポイントです。
「ニシキテグリの産卵」「木造の沈船」「浅場の枝サンゴの群生」
この3つが推しのポイントで、
毎年8月~11月が今帰仁漁協の漁師さんが定めている【禁漁区域】に入っている場所なので、
経過を見ることもできず夏が過ぎていきました。
そして、12月に入り禁漁期間が終了し、
本日ドキドキしながら確認に行ってきました。
浅場のサンゴに関しては、浅いので仕方ないとほぼ諦めていたんですが、
心配だったのはニシキテグリの住処のサンゴ。。。
そこだけはなんとか残っていますように!!!!と強く願いながら
潜降していくと・・・・
無事でしたーーーーー😭😭😭!!!!
良かった、本当に良かったです泣
魚も変わらす元気に暮らしてますし、
このユビエダハマサンゴももしかしたら白化したのかもしれませんが、
今の状態は非常に良いです!!
日本一ニシキテグリの個体数が多いのではないかと思われるこの根が
高水温に耐えてくれて本当にうれしく思います。
そして、
ニシキテグリももちろん健在です!!
天気の良い日中は観察が難しいですが、
それでも日中でも数個体確認できるのでおそらく今まで通りの個体数がいるはず。
今年たくさんの産卵シーンを見せてくれたニシキテグリカップルのおかげで、
今の時期は小さな幼魚もでてますよ💛
ダイバーの少なくなる冬の時期は、じっくり独占で撮影おすすめです!
ただし!
下記観察のルールは今まで以上に厳守でお願いします。
・ユビエダハマサンゴの上は通過禁止(フィンが当たる場合があるため)
・ユビエダハマサンゴの際の砂地に着底して観察・撮影
・ユビエダハマサンゴに触れない
今年のサンゴの大規模な死滅で色々と思うことがありました。
その思いは割愛しますが・・・
今残ってくれてるサンゴはとても貴重です。
サンゴ礁で暮らす様々な生物の住処が失われて、
残った住処は絶対にダイバーが壊してはいけない場所です。
ニシキテグリの観察は時に困難な場合もありますが、
石のように固そうに見えるこのサンゴ、
実はとても壊れやすく少しフィンが当たっただけですぐに折れてしまいます。
撮影困難な場合は、
無理にのぞき込むのではなくひょっこり姿を現すその時が来るまで待つか、
潔くあきらめる、そんな環境にやさしいダイバーが
今帰仁にたくさん訪れてくれることを願ってます♪
そして、トレパラといえの木造の沈船「古宇利丸」は
もちろん特に変化もなく今まで通り!
トウアカクマノミも元気そうでした(^^♪
ただ、想像通り・・・・・
浅場のサンゴに関しては90%が死滅です。泣
こちらは今年の7月、禁漁期間に入る直前の元気な姿。。。
残念ながら・・・・
こんな景色になりました・・・大泣
ただ、
よく見ると大半を占めていたミドリイシという種のサンゴはほぼ全滅してしまったんですが、
その中に混ざって群生していたユビコモンサンゴはなんとか生き延びています!
色が地味なので今までの景色とは違う画にはなりますが、
このサンゴが生き残っているおかげか、
デバスズメダイの群れは以前と変わらずものすごい量です!
これだけでも見る価値があります!
水深3メートルより深い場所では、
ところどころエダサンゴも残ってくれてます。
世界的にもかなり大規模なサンゴが死滅したといわれる今年の異常気象、
来年以降がもっと異常になるのもしれませんが、
現時点で生き延びてくれた強いサンゴや生物たちが
強くたくましく進化していってまた華やかな景色が帰ってくると信じて
今後も今帰仁の海を見守っていこうと思います!
というわけで、
「トレパラ」今月より解禁です!!!!
浅場のカラフルサンゴは失いましたが、
それでも十分素晴らしい場所であることを再確認できましたので、
明日よりポイントとして復活させていきますね~!!!
みなさんぜひ遊びにいらしてください♡
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